Wordで差分管理するのは現実的?
Posted by hikaruworld : 2009 12月 19
@coelacanthが書いた記事が興味深かったのでトラックバック。
差分が取れないというのはもちろんですが、仕様書やチャートなどをバージョン管理することの効果は大きいですよね。
周りの人に聞くと、あんまり賛同してれる人もいない・・・。
あらま、自分は一応やっている派です。
WordではなくWikiですが。
wordを利用した場合の解決策
Wordで履歴管理しようとすると選択肢が限定されてくるように感じます。
思いつくのは、以下の方法(実際に全て検証しているわけではありません)。
- Word自身のdiff/履歴管理機能を使う(Diff:ツール→文書の比較と反映)
- 履歴管理に関しては、Word内部で独自管理されるのでリビジョンの意味がなくなってしまうので、バージョン管理システムと相性が悪いように感じる。
- xdocdiffを利用する(Windows限定)
- ローカルだけではなくTracやRedmineと連携させて、サーバにインストールする方法でも可能だが、Linuxで利用できないのが痛すぎる(Wineでいける?)。
- メリットとしては、リポジトリの差分参照と同じインターフェイスで参照できるのは非常に便利。
サーバがWinでTracなりを利用しているなら便利かも
- Eclipse3.5のWordの差分表示機能を利用する(ここの下の方で触れられている)。
- xdocxに対応していないのが痛い。
- リポジトリ履歴で参照できるかは試していないので知らない。誰か教えて。
- SharePointServerを利用する。
- 出来るらしいが、あんなもの高くて個人レベルや小規模プロジェクトじゃ試せないので、知らない。
- Diffdocという有償ツールを利用する
詳しくは知りません。ウン万円ですがこれを買うなら違うものを買います。 - 別のテキスト形式で管理して、必要に応じてExportする。
- Silverlight4のCOM連携とかに期待して星を見ながら待つ。
自分の環境の場合
冒頭にあるように、自分の場合は6になります。希望は7ですが。
昔、ちろっと書いたような気がしますが…
実体をWordで管理せずにTracで管理しているのは、自分が求めているドキュメント機能が、
- ブラウザベースであること(いつでも読める、ハイパーリンクによる遷移、ViewとEditの分断)
- 複数ページにより構成がしやすい(1つの機能単位で仕様まとめたい場合はsheetによる分割(Excel)や、見出しごとに分割(Word)よりも視認性があがると思います)。
- ハイライトや強調、イタリック、画像添付などのサポート(tracはドラッグドロップ出来ないなど多少弱い部分もありますが)
といったことから、Wikiで必要十分かなと。
もう少し具体的に言うと、tracのwikiで管理して必要(納品とかですね)に応じてWordやPDFにエクスポートします。
※TracプラグインWikiExportPluginを参照のこと。日本語だとちょっち問題ありますが。
今の運用方法だと、ストーリー(要するに要件)をWiki上に書いて、UI設計のMock(HTMLなので)も
{{{
#!html
}}}
を利用して、Trac上に埋め込みます。
Mockを埋め込むと画面遷移をしながら仕様を詰めて、必要に応じてその場でWikiを修正できるのが非常に助かります。
※hoge.htmlの仕様は、wiki/hoge.htmlという【Wikiページ】に定義されているため、埋め込まれたHTML単位で画面遷移が可能です。
この運用で見えてきた問題点
但し、この運用すると以下のような問題があります。
- Wiki文法ベースでのDiffになってしまうこと
- 検索にいらないHTMLタグが無駄に引っかかること。
- Tracベースの管理ため、仕様の履歴管理(要するにWikiのスナップショット)が出来ない。
まぁ、この辺りはおいおい解決していこうかなと。
以上です。
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